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桜桃の味 [DVD]
(14)
アッバス・キアロスタミ
(2001-09-21)
新品:¥ 18,000 中古:¥ 14,579
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9人中8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 桜桃の味数年前に一度見て以来、すっかり忘れていたのだが、折にふれふと桜桃の味はどんなだったのだろう、と思うときがある。自殺を手伝ってくれる人を探す話であるが、私の中では桜桃の味、ただ、その甘さを味わう話が、後になって非常に印象深く思い出されるのだ。自殺、とは頭で行うことだが、身体は生きようとしている。桜桃を食べれば甘い、と頭でなく身体で感じることだろう。(甘い)とただ純粋に体が感じる、この喜び。頭だけでは語れないこの喜びを、歳を重ねるにつれ、何故だかとても神聖に感じるようになった。この映画の題名が桜桃の味だということも、監督がそこに話の一番重要な意味を込めたかったからなのだろう。 (いもようかん) 14人中12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 死んでいくのはワタシではなかったか主人公バディは、もし穴の中で生きていたら、死ぬのをやめようと思っている。そのために協力者が必要なのだ。これは「神への問い」なのだろうか。「私は生きるべきなのですか?」、「私は死んでも良いのですか?」 自殺を決意したバディは、いたって正気なのだ。 穴を掘った山道には、カラスが群れ飛ぶ。ゴッホが死の直前に描いた『カラスのいる麦畑』を連想した。ただ、あの絵ほど凄惨な感じはなく、明るい日差しの中で、さりげなく表現されている。それでも、青い空を昇っていく鳥の群れは、やはり「死の象徴」なのだろう。 バディの車の前輪が道路わきの溝に落ちたとき、近くにいた人夫たちが駆け寄ってきて、笑いながら助けてくれるシーンは印象的だ。そして、終盤の夕暮れのシーンは息を飲むほどに美しい。だが、バディは「神への問い」を決行した。ひとり残され、もう誰にも語ろうとしないバディの苦悩は深かったのだ。 この作品に、よく云われる「生きることへの讃歌」のようなものは感じ取る事ができなかった。そうではなく、生と死の境界の感傷や戸惑いの率直な表現に酔ってしまった。暗い穴の中で、バディは眼を閉じた。死んでいくのは(神に問うのは)ワタシではないかと思い、恐ろしくなった。バディはワタシの分身のような気がするのだ。 最後の『生を喚起する春』と名付けられたチャプターの真意は、まだ分からない(本編は秋のようだが)。バディに共感しすぎた人たちのための「救済」なのだろうか。一瞬だが、タバコを吸っているバディも登場する。「バディは生きてるよ、映画を撮っていたんだもの」とでも云うようなはぐらかしである。しかし、エンディングに流れる、暗いジャズ風の音楽は沈痛である。 (この作品のパンフレットを入手されることをお勧めします。『ルバイヤート』(イランの詩)などが引用されてて、ステキです。) (わたにゃん(男の仔)) 3人中3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 余韻と謎の残る作品この物語はほとんどのシーンが車を運転する自殺希望者と、その手伝いを請われて助手席に乗せられた人の2人の会話で構成されている。何か事件が起こるわけでもない。それを単調に陥らせず見るものを引きつけさせるのは、やはりキアロスタミ監督の作りの細やかさだろうか。命の尊さを諄々と説く老人の言葉も説教くさくは聞こえない。 自殺希望者は自殺を試みたようだ。(考え直して思いとどまるという予定調和ではない)それが成功したかどうかわからないままラストを迎える。この辺の「余白」の多さは説明過剰な普通の映画を見慣れているとショックでさえある。これがキアロスタミ監督の魅力だ、と言い切りたい。 10人中8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 あまりにもうまい自殺を手伝ってくれる相手を探し、延々と車を走らせる主人公。しかし、簡単に殺してくれそうな男たちの前は素通りし、「無理だろう」と思わせる人ばかり選んで声をかける。 車の中での会話や主人公の一挙手一投足、彼の目を通して見える風景などから、その心の動きが手に取るように分かる。 結末が曖昧だとか言う人もいるけれど、そんなことで文句を言うのはナンセンスだ。この映画で重要なのは、そこじゃない。 人の心の微妙な部分を言葉以外の手段で描かせたら、キアロスタミの右に出るものはいない、と思わせる名作。 (ハーヴェイ・ミルク) 9人中7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 具象化された死生観イスラム信教域での自殺願望・その行為がどれだけ背徳に当るのか、私は詳しくを知らない。それを知った上で観賞すればもっと興味深い内容だったと思う。主人公の男……自殺の手助けをしてくれる誰かを探し黙々とレンジローバーを走らせる……この時点で男はある程度裕福なことが伺える……と、道すがら男が出会い、会話する様々な人たち。主人公はもはや男であって男ではなく、出会う人々もまた人ではなく、私が思うにこの映画の主役は概念としての『死(=男)』であり『生(=出会う人々)』であると考える。概念を映像化させるために、人物が必要だったのではないか。キアロスタミはそんな人間の死生観、思考の具象化に見事成功している。 そして予想もしなかったような、唖然とさせられるラストシーン。そのシーンに何を、生と死のどちらを感じとるかは、観る者の死生観次第なのかもしれない。 私たちはあのシーンに問われ続けているのだ。 |
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桜桃の味【字幕版】 [VHS]
アッバス・キアロスタミ
(1998-09-22)
新品: 中古:¥ 870
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アッバス・キアロスタミ傑作選(2) [DVD]
(1)
アッバス・キアロスタミ
(2001-02-09)
新品: 中古:¥ 79,800
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フルメタル・ジャケット 8 users マシュー・モディーン, リー・アーメイ, ビンセント・ドノフリオ, スタンリー・ |
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シックス・センス 4 users ハーレイ・ジョエル・オスメント, ブルース・ウィリス, トニ・コレット, M・ナ |
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ホリデイ 7 users キャメロン・ディアス, ナンシー・メイヤーズ, ケイト・ウィンスレット, ジュー |
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ゲーム 3 users マイケル・ダグラス, ショーン・ペン, デビッド・フィンチャー(監督) |
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プロジェクトA 7 users ジャッキー・チェン, ユン・ピョウ, サモ・ハン・キンポー, ジャッキー・チェン |
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トレインスポッティング 17 users ユアン・マクレガー, ロバート・カーライル, ジョニー・リー・ミラー, ダニー・ |
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es[エス] 11 users モーリッツ・ブライプトロイ, クリスティアン・ベッケル, ユストゥス・フォン・ド |
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アメリ 10 users オドレイ・トトゥ, マチュー・カソヴィッツ, ドミニク・ピノン, ジャン=ピエー |
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ライフ・イズ・ビューティフル 9 users ロベルト・ベニーニ, ニコレッタ・ブラスキ, ジョルジオ・カンタリーニ, ジュス |
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マトリックス 16 users キアヌ・リーブス, ローレンス・フィッシュバーン, キャリー=アン・モス, アン |
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レオン 7 users ジャン・レノ, リュック・ベッソン(監督) |
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マトリックス 16 users キアヌ・リーブス, ローレンス・フィッシュバーン, キャリー=アン・モス, アン |
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アメリ 10 users オドレイ・トトゥ, マチュー・カソヴィッツ, ドミニク・ピノン, ジャン=ピエー |
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バッファロー'66 3 users ヴィンセント・ギャロ, クリスティーナ・リッチ, ロザンナ・アークェット |
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ラブ・アクチュアリー 2 users エマ・トンプソン, ローラ・リニー, ローワン・アトキンソン, リーアム・ニーソ |