bibliobattle 091130「夜は短し歩けよ乙女」Scienthroughでやっている書評バトル、「bibliobattle」の第6回の様子。この動画は「夜は短し歩けよ乙女(著:森見 登美彦)」についての書評。第6回(091130)のチャンプ本です。 bibliobattleのルール:人に読んでもらいたい本 を5分でプレゼン。そのプレゼンをきいて一番読みたくなった本に参加者が投票(自身の本へは不可)し、最多得票のプレゼンが優勝。 scienthrough.qee.jp
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夜は短し歩けよ乙女
(120)
森見 登美彦
(2006-11-29)
新品:¥ 1,575 中古:¥ 1
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13人中12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 雑多な豊かさ世界の豊かさを味わえる一冊。 しいてあらすじを伝えるなら「天然少女と、彼女に恋した青年を中心としたドタバタコメディ」となるが、これは「となりのトトロ」を「田舎に引っ越してオバケに出会う物語」と書くのに等しい。あらすじにすると、取り落としてしまうものが多すぎる。 主人公二人もいいのだが、この小説の本当の面白さは二人をとりまく人々の豊かさにある。十数人にも上る脇役が、それぞれ人格をもつ存在として書き込まれている。てんでばらばらな立場の、ばらばらな願望をもつ人々が、つながり結ばれていく面白さ。起こりえない事件、ご都合主義な展開でありながら、網の目のような人間の結びつきにリアリティと温かさがある。 多くの小説、映画が「目的を持つ主人公と、乗り越えるべき障害」というシンプルな構造で進んでゆくのに比べれば、実に雑多で魅力的だ。 「なにをいいたいのかわからない」という人がいるのも理解できるが、起承転結のストーリー、大上段のテーマばかりが小説の面白さではないだろう。ストーリーとテーマ性ばかりが重視されるようになってから、小説も映画も(ハリウッドを代表として)痩せてつまらなくなったのではないか? そうした作品とは対極の「豊かな」作品として、これは傑作だ。 なお特徴的な文体は、夏目漱石や太宰治などの古典的作品や、慣用句を下敷きにしたパロディを含んでいる。そうした古い文章になじみのある人なら、台詞回しにニヤっとさせられること請け合い。 (三水) 126人中106人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 なじめたら星5つ、なじめなかったら星1つ本書の良さについては多くの方が書かれているので、別の面から書いてみたいと思います。 この独特な文章になじめるかどうかで評価は大きく別れてくるでしょう(これもすでに指摘されている方がいますが)。 わたしはなじめませんでした。 その具体的な箇所をいくつか挙げてみます。 ネタバレ注意。 ・・・ 私の手なんぞ何の面白みもありません。紅葉饅頭のほうが断然可愛いに違いないのです。 p.22 私は頬が火照るのを感じましたが、それは酔いのためではなく恥じらいのためでした。豆ッ恥、豆ッ恥。 p.47 しかも私が中学生の頃から欲しかった本が、百円玉一枚だとは! お財布への信頼に一抹の翳りある我々にとってはありがたすぎるお話です。ビバ、「ビギナーズラック」。それとも私は古本市巡りの才能があるのかしらん。私の興奮はいやが上にも高まります。 pp.81-82 そして樋口氏から、彼女がその絵本を追い求めて古本市をさまよっていたことを聞いた刹那、「千載一遇の好機がついに訪れた」と直感した。今ここに一発逆転の希望を得て、ついにふたたび起動する私のロマンチック・エンジン。 p.117 なぜ先輩はあんなに驚いたのだろうと私は思いました。私の顔に何かオモシロオカシイものが? p.138 この先どんなオモチロイことが私を待ち受けているのであろうか! と我が興奮が天井知らずに高まるのも宜なるかな。 p.156 もちろん私は普段から精神を研ぎ澄ましているような人間ではありませんが、その「ボーッ」は、「ボーッ」の中の「ボーッ」、「世界ボッーとする選手権」というものがあれば日本代表の座も間違いなしと思われるほどに筋金入りのボーッであったのです。 p.228 ・・・ こういう文章に違和感を感じなければ読んで損はしないはずです。 いずれにせよ、購入する前に一度立ち読みしてみてください。 10ページも読めば雰囲気がつかめると思いますので。 (モノクロ) 8人中7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 文体が面白い初めて森見登美彦さんの作品を読みました。独特な文体ついては、始めのうちとっつきにくいと思っていましたが、読み進めていくうちに、その文体が出てくると、心地よくなってきました。逆に、それが出てこないと気持ち悪くなるくらいでした。 不思議な登場人物と京都の雰囲気が絶妙にマッチした作品になっていると思います。 (都彌那嘉) 8人中7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 少なくとも読んでいる時間はとても楽しい“先輩”と“黒髪の乙女”の二人の登場人物が交互に登場し それぞれ一人称で語る短編の連作4編。 小説の完成度に関しては 評価できる資格はワタクシにはない。 ただ、この二人の語り手が極めて魅力的なことはよくわかる。 とりわけ“黒髪の乙女”の天然で無邪気なところがとても良い。 そしてこの二人の語る文章の何とも言えないリズムと内容が可笑しい。 はじめはその文章のリズムと内容が微妙にずれていて違和感があるのだが いつの間にかシンクロしていく感覚もとても心地よい。 どういうエンディングを迎えるのか期待しながら 残りのページ数がどんどん少なくなっていくのがなんだか惜しくて・・・ そんな感覚を味わうのも久しぶりだ。 ご都合主義で奇想天外な内容ではあるけれど 少なくとも読んでいる時間はとても楽しい。 表紙の中村佑介のイラストもなかなかカワイイ。 (由良上野介) 20人中16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 ステキな物語表紙とタイトルに惹かれ、とりあえず1ページ目だけを読んだ時は、その文体に慣れておらず買おうか迷ったものでしたが、買ってその先を少し読めばあっというまに世界に引き込まれてしまいました。 読み終わった後味も甘くて心地よく、とても楽しくて、ステキな物語です。 いい本に出会えたので、いろんな人にオススメしたくなりました。 面白く不思議な登場人物や、不思議な(それでいてこんなことあるか!という文句は言いたくならないほど気持ちいい)出来事がたくさん詰まっているので、サブカルな漫画などが好きな人にも、是非読んでみてほしいです。 片想い中の方も、青春真っ只中の方も男女問わず是非! (リョコ) |
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夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
(61)
森見 登美彦
(2008-12-25)
新品:¥ 580 中古:¥ 117
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8人中8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 読んだ者しか分からない、お腹の底が暖かくなる迷宮単行本は2006年11月リリース、文庫化は2008年12月25日。本作で山本周五郎賞、本屋大賞第2位(ちなみにこの年の第1位は佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』)を受賞している。山本周五郎賞を獲る作品が本屋大賞で第2位なのが面白い。 読み出すともうすぐに『森見ワールド』に没入してしまう。巻末の羽海野チカ氏のイラストのように、イメージが跳梁跋扈して、転がり廻り渦を巻く。それはマジックリアリズムというより、京都という希有なポジションの上に、コトバとシーンを貼り付けていくステキなモノ、という感じだ。おともだちパンチ→偽電気ブラン→詭弁踊り→赤玉ポートワイン→二足歩行→ダルマ・・・と枚挙にいとまがない。もう、読んだ者しか分からない、お腹の底が暖かくなる迷宮である。 そして思うのはここには男子特有の『気持ち』というのが圧倒的に顕在化しているなぁ、ということ。きっと森見ワールドを完璧に『分かる』のは男子だけだと思うのだ。諸君、異論があるか!?あればことごとく却下だ!! (voodootalk) 36人中28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 本編は語るまでもなく面白いです(あくまでも自分にとってはですが) 内容にあまり触れるのもアレなんで…。 この作品独特の語り口調で展開される物語に馴染めるかどうか〜 が一番のポイントかと思います。 自分は単行本ですでに読んでいますが、文庫版も買ってしまいました。 中村さんの表紙イラストに惹かれる方なら問題なく楽しめるのではないかと。 単行本をすでにお持ちの方へ。 文庫版には巻末に羽海野チカさんの解説が収録されています。 これだけでも買う価値はあるかと思います。 読んでる間羽海野さんのキャラクターが動き回ります^^; 2足歩行! コミック版も羽海野さんが描いてくれればなぁ。 (makina) 11人中9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 願わくは先輩に声援を。文体が独特、とたくさんの方がおっしゃっている通り、 風変わりな文章です…!! 私はすごく楽しんで読めました。 (でも、好き嫌いは分かれそうだというのも大いに頷けます) 少しでも参考になるかもしれないので、冒頭を引用します。 「これは私のお話ではなく、彼女のお話である。 (一部省略) これは彼女が酒精に浸った夜の旅路を威風堂々歩き抜いた記録であり、また、 ついに主役の座を手にできずに路傍の石ころに甘んじた私の苦渋の記録でもある。 読者諸賢におかれては、彼女の可愛さと私の間抜けぶりを二つながら熟読玩味し、 杏仁豆腐の味にも似た人生の妙味を、心ゆくまで味わわれるがよろしかろう。 願わくは彼女に声援を。」 先輩がものすごく健気です。応援したくなりました。 先輩だけでなく、出てくる登場人物がみんな個性的でおもしろいです。 「彼女」は天然な感じでかわいいです。 個人的に樋口さんと学園祭事務局長、紀子さんが特に気に入りました。 話の展開も私にはまったく予想がつかず、最後まで飽きることなく読めました。 巻末には、「ハチミツとクローバー」でおなじみの羽海野チカさんのイラスト兼解説が 2ページ収録されています。イメージにぴったりでした。 私は、最初の「おともだちパンチ」のエピソードからすぐにお話に惹きこまれました。 自分でも試しに拳を作ってみて納得、確かに招き猫のような愛らしさがあるかも…!!(笑) 「おともだちパンチ」が気になる方は、ぜひ最初の数ページだけでも読んでみてください。 (雨水) 22人中17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 女の子の趣味が素敵すぎる!森見さんは女の子の趣味が素敵すぎる!、『四畳半神話大系』、『太陽の塔』など他の作品にでてくる乙女も魅力に溢れていますが、特にこの作品の「黒髪の乙女」は老若男女を問わずだれもが胸を捕まれてしまうのではないでしょうか。 独特の文体も好き嫌いがあると思いますが、私ははまってしまいました。 一癖も二癖もある文章で、ファンタジーであるというものすごい森見さんの世界にどっぷりはまり込み、読み終わってしまうと、寂しくてまだまだ読み足らなくなって他の森見作品にも手を出してしまいました。この『夜は短し歩けよ乙女』から入って、『四畳半神話大系』、『太陽の塔』と出版年順には逆から読んでいったのですが、共通の登場人物などが出てきて、あのことがここにつながっている!など発見ができて面白かったです。 関西出身の作者だけあって京都を舞台にいきいきと描かれて京都好きにはたまらないのでは。 羽海野チカさんの「かいせつにかえて」も森見さんの世界が羽海野さんの世界観で絵になっていて素敵でした。 (たま) 17人中13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 モリミーワールド気が向いたら遊びにおいで本当に独特な文章である。 「変わってるなあ」と思ったのは初めだけで、すぐにこの特有のリズムが楽しくなってきた。 この一冊の出来をどうこう言うのは意味がないような、気の向いた人だけが遊びに行くアミューズメントパークのような世界が、本の向こうに広がっている。 自分が他の本を読んでいる間も、乙女や先輩は京都の街を夜な夜な歩き続けているような…。 表紙もイメージにピッタリである。 文庫もハードカバーと同じ表紙にして欲しかったかな? (夢見) |
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四畳半神話大系 (角川文庫)
(24)
森見 登美彦
(2008-03-25)
新品:¥ 700 中古:¥ 300
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16人中15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 1話1話が秀逸、4話揃ってさらに秀逸。1話目を読んだ時点では、 特に面白くもなく、つまらなくもない話だと思ってました。 2話目を読んでいる途中から、 繰り返される回りくどい表現に引き込まれ、 3話目を読む頃には、もう止まりませんでした。 そして、全てをまとめあげる4話目。圧巻でした。 何よりすごいのは、ここまでの興奮を味わっておきながら、 同時になにか汚いものに触れてしまったような気分になること。 登場人物が誰一人尊敬できないし、 起こる事件は心の底からくだらないのです(笑) でも、(残念ながら)それが親近感にも通じるわけで、感情移入を誘います。 最高の1冊でした。 (junya.i) 6人中6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 同じモチーフで四つの話。同じ主人公と同じ四畳半の下宿と同じモチーフで四つの話。 森見氏の本を読むのは四作目で、ずいぶん作品世界に馴れたところで、 今度も男汁たっぶりの貧乏学生生活堪能しました。 一番気に入ったのはやはり奇想天外を通り越して、 シュールともいえる、四つ目のエピソードでした。 マンネリ一歩手前で最後の小さなどんでん返しが気持ち良かった。 忌まわしい存在のはずの小津が可愛らしく思えてくるから不思議。 (朱里九) 15人中13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 森見さんすごい。すごすぎる。帯に青春コメディとあったので、私好みではないと思っていましたが、なかみ検索を読んでいたら続きが気になって買ってしまいました。 読み始めたら面白くてとまらなくなりました。 いや〜すごいな。よく考えてあるし、計算されている。 青春コメディという言葉からはとても予測できなかった展開。 馬鹿っぽくみえて実はかなり奥深い。 森見さんってすごいなって感服してしまいました。 文体も賛否両論あるみたいですが、私は大好きです。 出町ふたばの豆餅は遠くて買いにいけませんが、カステラは食べたくなって買ってしまいました。 例え一話目で、読みずらいな〜と感じても、一度慣れてしまえば引き込まれて、もっともっと読みたくなります。 読み終えてしまうとなんだかさびしくなり、普通の文章では物足りなくてさらなる森見作品を求めてさまよいでてしまいました。 この本に出会えて本当によかったです。 (みけの たまこ) 2人中2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 面白い。けれどお腹いっぱい人生とは選択だ。 「あの時ああしていれば、もっと違った人生があるのでは無いか…」 という思いは誰でも持っていると思う。 この物語は、4編から成り、選択がテーマになっている。 何を選ぶかによって、人生がどう変わるのか。 その結果は読んで判断して欲しい。 面白い試みだと思う。 4つの並行世界の物語が、少しだけ繋がりつつ進んでいく。 実際に面白い作品ではあると思う。 しかし、私はこの作品で食傷気味になった。 著者の代表作である、「夜は短し歩けよ乙女」から続けて読んだせいでもあるが。 (夜は〜が面白かった為にこの作品を読んだ。) 同じような主人公に、同じようなストーリー。 それが今作だけでも4回繰り返されたら…。 森見はバリバリの自己投影型なのかもしれない。 良く言えば彼の世界が出来上がっている。悪く言えば、幅が無い。 まあ2作しか読んでいないので、何とも言えないけれど、 もうひとつ森見作品を読みたいとは思えない。 (yuu) 2人中2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 友達にそっくり登場人物の博識さ、いもかわいさ、人にかわいい迷惑をかけるためにとてつもない策略を練るところが、実際に京大にいいている幼馴染にそっくりだ。いやこんな人もいるのだな。この作者の本を読んで、いつも思うのだが、東京で就職や将来のためにカツカツと勉強し、人脈作りをする以外に、伝統のある京都の街でいろんな空想にふける大学生活を送る選択肢もあったんだなと感じる。 (MJ) |
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![]() はてなブックマークニュース | もっと身近に!「カーリル」を使って図書館ライフを楽しもう はてなブックマークニュース 筆者は最近気になっている、森見登美彦さんの『四畳半神話大系』を探します。 ありましたね!検索結果のページでは、設定したエリアの図書館に蔵書があるか、貸出が可能かどうかが表示されます。また、嬉しいのが同じ作者の作品も関連付けて表示してくれること。 ... |
連載小説「聖なる怠け者の冒険」を終えて 森見登美彦 朝日新聞 「聖なる怠け者の冒険」において、私がどんなことを書こうとしていたかということを今さら解説しても、まるで麻雀(マージャン)で上がり損ねたあとに「もうちょっとだったんだけど」と自分の牌(パイ)を見せびらかすようなもので、はなはだ情けなく、言い訳がましいこと ... |
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夜は短し歩けよ乙女 5 users 森見 登美彦 |
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