森見登美彦インタビュー |
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夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
(86)
森見 登美彦
(2008-12-25)
新品:¥ 580 中古:¥ 194
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11人中11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 誇大妄想型一大純愛絵巻変わった小説ですね。馴染めなかったとか入っていけなかったと書いている方が何人かいらっしゃいますが、大丈夫。そういう人は、たぶん正常です(笑)。 舞台は京都。古風で大げさな表現を散りばめた文体で、現実とも幻想ともつかない調子の物語がユーモラスに進行する。場面は大きく4つ。先斗町での不思議な宴会騒ぎ。下鴨納涼古本祭りと不気味な闇鍋。大学祭での奇妙な寸劇と騒動。京都を席捲する風邪とフィナーレ。 黒髪の後輩に心を惹かれ、悶々としながら深遠に外堀を埋める努力を続ける先輩。その先輩に、どこで遭っても、「奇遇ですねえ!」という女の子。個性的というより、奇妙と表現した方がふさわしい登場人物たち。不思議に満ちた雰囲気の中で、先輩と乙女の視点がテンポ良く切り替わる。 個人的には、事前の期待があまりに大きかっただけに、正直、そこまでではなかったかな、というのもある。しかし、ストーリーはよく練られているし、ユニークで、なかなか見事な作品である。どこかユーモラスで、読後感もさわやか。それから、表紙の絵は、このお話にぴったりである。 (FreshAir) 9人中9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 読みにくいけど分かりやすい表紙が可愛かったので読んでみましたが、すごく面白かったです。 ちょっと最初は文体が読みづらくて、あまり本を読まない僕には難しい部分も ありましたが、内容的にはすごく漫画っぽくて読みやすいです。黒髪の乙女が 可愛い!彼女の存在がこの作品を「ポップでキュート」にしているんだと思います。 主人公のダメな大学生やその周辺の人物もとても魅力的で、作品全体の世界観がとても 温かみのあるものになっています。小説と漫画の面白さが合わさったような作品です。 (エキストラ) 38人中33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 読んだ者しか分からない、お腹の底が暖かくなる迷宮単行本は2006年11月リリース、文庫化は2008年12月25日。本作で山本周五郎賞、本屋大賞第2位(ちなみにこの年の第1位は佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』)を受賞している。山本周五郎賞を獲る作品が本屋大賞で第2位なのが面白い。 読み出すともうすぐに『森見ワールド』に没入してしまう。巻末の羽海野チカ氏のイラストのように、イメージが跳梁跋扈して、転がり廻り渦を巻く。それはマジックリアリズムというより、京都という希有なポジションの上に、コトバとシーンを貼り付けていくステキなモノ、という感じだ。おともだちパンチ→偽電気ブラン→詭弁踊り→赤玉ポートワイン→二足歩行→ダルマ・・・と枚挙にいとまがない。もう、読んだ者しか分からない、お腹の底が暖かくなる迷宮である。 そして思うのはここには男子特有の『気持ち』というのが圧倒的に顕在化しているなぁ、ということ。きっと森見ワールドを完璧に『分かる』のは男子だけだと思うのだ。諸君、異論があるか!?あればことごとく却下だ!! (voodootalk) 4人中4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 クセは強いけど、そのクセがクセになる一冊「諸君、異論はあるか!?あればことごとく却下だ!!」 「恥を知れ!!しかるのち死ね!!」 等など、森見登見彦作品の小気味良いフレーズが味わえる一冊。 主人公の「私」が「黒髪の乙女」がかつて持っていた絵本を取り戻すべく火鍋勝負に挑んだり、ゲリラ舞台のラストシーンで屋上から転落したりと、「必死に外堀を埋めている」様はおかしくもありますが、その一途さに胸を打たれます。 最初に森見作品を読むなら、これが良いと思います。文庫本になって気軽に変えるようになったのも○。 解説の羽海野チカイラストも良いです。漫画化されているみたいですが(羽海野チカではない)、そっちも読んでみたいです。 (渡会子明) 4人中4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 苦手な人にも勧めたい。この小説の特徴は個性の強い登場人物と突飛な日常という点です。同じような小説が数多くある中で、私がこの小説を楽しめたのは主人公「先輩」とヒロイン「彼女」の語り口にあると思います。物語はこの2人の文語調チックな語り口で進むのですが、折々に思わずニヤけるフレーズがあり、どんどんと読み進めたくなります。 また、各章にてキーワードがあり、とんでもエピソードの中に上手く盛り込まれ、ただのキャラクター小説にとどまらない話の上手さがあります。 ほんわかした温かさ、にやりとするおもしろさ、「彼女」の行過ぎた純粋さが醸す魅力、恋に対する「先輩」の懊悩への情けない共感など色々な読後感を楽しめた小説です。 登場人物が賑やかな小説が苦手な人にもお勧めしたいです。興味があれば一読してみて下さい。 (でんとう虫) |
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夜は短し歩けよ乙女
(124)
森見 登美彦
(2006-11-29)
新品:¥ 1,575 中古:¥ 40
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137人中110人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 なじめたら星5つ、なじめなかったら星1つ本書の良さについては多くの方が書かれているので、別の面から書いてみたいと思います。 この独特な文章になじめるかどうかで評価は大きく別れてくるでしょう(これもすでに指摘されている方がいますが)。 わたしはなじめませんでした。 その具体的な箇所をいくつか挙げてみます。 ネタバレ注意。 ・・・ 私の手なんぞ何の面白みもありません。紅葉饅頭のほうが断然可愛いに違いないのです。 p.22 私は頬が火照るのを感じましたが、それは酔いのためではなく恥じらいのためでした。豆ッ恥、豆ッ恥。 p.47 しかも私が中学生の頃から欲しかった本が、百円玉一枚だとは! お財布への信頼に一抹の翳りある我々にとってはありがたすぎるお話です。ビバ、「ビギナーズラック」。それとも私は古本市巡りの才能があるのかしらん。私の興奮はいやが上にも高まります。 pp.81-82 そして樋口氏から、彼女がその絵本を追い求めて古本市をさまよっていたことを聞いた刹那、「千載一遇の好機がついに訪れた」と直感した。今ここに一発逆転の希望を得て、ついにふたたび起動する私のロマンチック・エンジン。 p.117 なぜ先輩はあんなに驚いたのだろうと私は思いました。私の顔に何かオモシロオカシイものが? p.138 この先どんなオモチロイことが私を待ち受けているのであろうか! と我が興奮が天井知らずに高まるのも宜なるかな。 p.156 もちろん私は普段から精神を研ぎ澄ましているような人間ではありませんが、その「ボーッ」は、「ボーッ」の中の「ボーッ」、「世界ボッーとする選手権」というものがあれば日本代表の座も間違いなしと思われるほどに筋金入りのボーッであったのです。 p.228 ・・・ こういう文章に違和感を感じなければ読んで損はしないはずです。 いずれにせよ、購入する前に一度立ち読みしてみてください。 10ページも読めば雰囲気がつかめると思いますので。 (モノクロ) 21人中17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 この本を手に取るのも何かの御縁春の夜、先斗町や木屋町界隈。夏の下鴨納涼古本市。秋も終わりの青春闇市たる学園祭@本部構内&吉田南構内。そして、冬。クリスマスを前に浮き足立つはずの四条河原町など。 この本を楽しむには、やはり、京都を知っているほうが有利だ。京都で大学生活を送ったり、京都の大学生の生活を知っている人なら、尚よい。 癖のある文体がクセになった。大袈裟でしかつめらしい文章で、荒唐無稽な物語を紡ぐ。好き嫌いは別れるところだろう。物語よりも、この文章が個性だ。 全文がパロディのようなノリのよさに釣られ、見知った地名の懐かしさを追うに連れて、最初の読みづらさも減じた。 腹の底、心の奥をそうっと温めてくれるようなのどかさがある。偽電気ブランに酔うように、世界で神々と遊び、雰囲気を楽しみたい。 (香桑) 11人中9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 少なくとも読んでいる時間はとても楽しい“先輩”と“黒髪の乙女”の二人の登場人物が交互に登場し それぞれ一人称で語る短編の連作4編。 小説の完成度に関しては 評価できる資格はワタクシにはない。 ただ、この二人の語り手が極めて魅力的なことはよくわかる。 とりわけ“黒髪の乙女”の天然で無邪気なところがとても良い。 そしてこの二人の語る文章の何とも言えないリズムと内容が可笑しい。 はじめはその文章のリズムと内容が微妙にずれていて違和感があるのだが いつの間にかシンクロしていく感覚もとても心地よい。 どういうエンディングを迎えるのか期待しながら 残りのページ数がどんどん少なくなっていくのがなんだか惜しくて・・・ そんな感覚を味わうのも久しぶりだ。 ご都合主義で奇想天外な内容ではあるけれど 少なくとも読んでいる時間はとても楽しい。 表紙の中村佑介のイラストもなかなかカワイイ。 (由良上野介) 26人中20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 とても楽しい大傑作。文句なしに今年の恋愛小説ナンバーワン。(大森望 文芸評論家) 天然キャラの女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。 とにかく読んで損無しです。読むほどに引き込まれ、映画を見ている様な感覚に引き込まれて行きます。 是非とも、スタジオジブリの次回作品に推薦したいほど楽しい作品です。 奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々と運命の大回転にほんろうされる、恋愛の行方に引き込まれてみては如何でしょう。 今年最後の恋愛小説にピッタリな作品です。とても楽しい作品ですよ。ご賞味あれ。 (トトロの寝言) |
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四畳半神話大系 (角川文庫)
(63)
森見 登美彦
(2008-03-25)
新品:¥ 700 中古:¥ 423
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76人中67人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 1話1話が秀逸、4話揃ってさらに秀逸。1話目を読んだ時点では、 特に面白くもなく、つまらなくもない話だと思ってました。 2話目を読んでいる途中から、 繰り返される回りくどい表現に引き込まれ、 3話目を読む頃には、もう止まりませんでした。 そして、全てをまとめあげる4話目。圧巻でした。 何よりすごいのは、ここまでの興奮を味わっておきながら、 同時になにか汚いものに触れてしまったような気分になること。 登場人物が誰一人尊敬できないし、 起こる事件は心の底からくだらないのです(笑) でも、(残念ながら)それが親近感にも通じるわけで、感情移入を誘います。 最高の1冊でした。 (junya.i) 14人中13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 「夜は短し歩けよ乙女」の原点主人公は迷ってます。 薔薇色のキャンパスライフを手に入れるにはどのサークルに入れば良いのか。 気になるサークルは4つ。 しかし薔薇色の大学生活を必死につかもうとしてるのに、 他人の不幸をおかずにして飯が3杯食える男・小津の策略により 望まぬ方向へ転がり落ちていく主人公の滑稽さがたまりません。 第2章を読みはじめると、この作品の仕掛けに気づくでしょう。 パラレルワールドのように展開していくのですが、 もどかしく、やるせなく、悲しみつつ笑えます。 各章、内容はまったく違うのに 起承転結の起と結だけはしっかり形がある。 その組て方の見事さにも注目です! 著者は1979年生まれ。今現在、まだ20代。 この年で言葉をここまで巧みに操れるなんてそれだけで凄い。 1ページ読んだだけでその言葉のセンスにやられるはずです。 (夢追い虫) 35人中29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 森見さんすごい。すごすぎる。帯に青春コメディとあったので、私好みではないと思っていましたが、なかみ検索を読んでいたら続きが気になって買ってしまいました。 読み始めたら面白くてとまらなくなりました。 いや〜すごいな。よく考えてあるし、計算されている。 青春コメディという言葉からはとても予測できなかった展開。 馬鹿っぽくみえて実はかなり奥深い。 森見さんってすごいなって感服してしまいました。 文体も賛否両論あるみたいですが、私は大好きです。 出町ふたばの豆餅は遠くて買いにいけませんが、カステラは食べたくなって買ってしまいました。 例え一話目で、読みずらいな〜と感じても、一度慣れてしまえば引き込まれて、もっともっと読みたくなります。 読み終えてしまうとなんだかさびしくなり、普通の文章では物足りなくてさらなる森見作品を求めてさまよいでてしまいました。 この本に出会えて本当によかったです。 (みけの たまこ) 27人中22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 懐大学時代の友人にすすめられて読んだ。 僕自身、京都で学生生活を送り、 京都で大学時代を過ごし、 26人中21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 なるほど。おもしろかったです。4つの話があって、登場人物や出てくる物は同じで、結末も同じ。主人公がどんな選択をしたか?で少しずつ話が変わっている。ひねくれた大学生の妄想は、ちょっとひきつつも共感してしまいました。最後まで読めば、あっなるほど。と、にやりと笑ってしまう、そんなお話でした。 |
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