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ミヒャエル・エンデcopy:薄景子voice:vievie
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モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)
(90)
ミヒャエル・エンデ
(1976-09)
新品:¥ 1,785 中古:¥ 389
商品説明(Amazon.co.jp)
冒険ファンタジー『はてしない物語』の著者であるミヒャエル・エンデが贈る、時間どろぼうと風変わりな女の子の物語である。文章のみならず、モノクロの挿絵までもエンデ自身が手がけた本書は、1974年にドイツ児童文学賞を受賞。小学5、6年生以上から大人まで幅広い年代の人たちが楽しめる、空想力に富んだ小説だ。 円形劇場の廃墟に住みついた、もじゃもじゃ頭で粗末な身なりをした不思議な少女モモ。黙って話を聞くだけで、人の心を溶かし悩みを解消させる能力を持った彼女のまわりには、いつもたくさんの大人や子どもたちが集まっていた。しかし「時間」を人間に倹約させることにより、世界中の余分な「時間」を独占しようとする「灰色の男たち」の出現により、町じゅうの人々はとりとめのないお喋りや、ゆとりのある生活を次第に失っていく。 本書は、時間どろぼうである「灰色の男たち」とモモの対決というスリルあふれる展開を通して、1分1秒と時間に追われる現代社会へ、警鐘を鳴らしている。たとえば、モモの友だちだったニノが「スピード料理」の店を始め、大繁盛しているせいで他人とわずかな世間話をする暇もないというように、時間を盗まれた人たちは、現代の私たちの姿そのものとして描かれている。昨今、モモのように際限のない時間の中で、空想をめぐらせ楽しむ生活はほとんど忘れられている。子どもばかりでなく、忙しい大人たちにも夢見ることの大切さを教えてくれる本だ。(砂塚洋美) |
15人中15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 エンデからのメッセージモモと同じくらいの年に初めて読んでから10年以上。 読むたびに心に響くメッセージが増えていきます。 読めば新しいメッセージをもらえることがわかっているので、 何かに迷ったとき、必ずこの本を開きます。 最近私がもらったメッセージは・・・ 私の中でずっと大切にしているメッセージはベッポのこの言葉。 27人中26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 読み手により姿を変える本良い本は、読み手の力量と心の置き所に合わせ姿を変 える。この本もそんな一冊です。 この本での中心となる「時間」。 「お金」のために働いていた時期がありました。 いざ、貯まってみると、それをどうにも出来ない自分 本当の自分がどこにあるのか。 もっと、早くこの本に出合えていればよかった。 でも、今読めてよかった。 皆さんがこの本を読んだら、この本はどんな姿を見せ 12人中12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 時間とは意識。意識とは心。貧しいが、のほほんとした温かい生活を送っている村人たちのところに、効率こそ大事だとささやきながら、無駄なことをどんどんやめさせようとする灰色の男たち、時間ドロボウがやってくる。 おっとりしたモモが、そんな時間ドロボウから奪われた時間を取り返して村人の生活を元通りにするために立ち上がるといったストーリー。 70年代に書かれた本であるが、時間に追われる現代人と資本主義の行く末を暗示するかのような世界観が描かれている。本当に大切なもの、幸せってなんなのか、そもそも無駄なことってなんなのか、 立ち止まってじっくりとそういうことを考えるべきときに感じるものがある本。 しかし、ミヒャエル・エンデがすごいのはもう一段上のレベルの概念、『時間とは意識である』ということを子供に語りかけるような言葉で説明しているところだと思う。 時間の国に住むマイスター・ホラがモモに語った言葉では、こうなっている。 「人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならないからだよ。・・・・・時計というのはね、人間ひとりひとりの胸のなかにあるものを、きわめて不完全ながらもまねてかたどったものなのだ。・・・・人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、もしその心が時間を感じ取らないようなときには、その時間はないもおなじだ。」 1・・2・・3・・という秒の単位は、あくまで物理的な計算を成り立たせるための原理原則として作られているもの。それを空間的に表現したものが時計である。 しかし、過去に起こったことを過去の記憶として整理し、今をとらえ、未来を想像することができるのは人間の意識がそのようになっているから。 逆に言えば、妄想の世界に生きている人、精神的に狂ってしまって、過去や現実、妄想の区別がつかない人には時間という概念が存在しないと言ってもいい。 実際、自分が体験として起こったことと、想像で考えたことって、意識の中では同じように存在しているはずだし、10年前の経験であっても鮮明なものは鮮明な記憶として存在しつづけ、1週間前の経験でも意識から消えているものは存在しないに等しいし、感じ方によっては10年前の経験よりも古い出来事に感じるかもしれない。 「時間とは意識だ」 という前提で『モモ』をもう一度振り返ってみると、 ・効率的な時間のすごし方 = 効率的な意識の持ち方 ・無駄な時間のすごし方 = 無駄な意識の持ち方 ・タイムマネジメント = 意識・心マネジメント というように言い換えることもできるのではないだろうか? つまり、 食事時間を節約するためにファーストフードで10分で食事を終えることは、 一見すると時間を節約しているように思えるのだが、 その10分が心・意識に残らない10分ならば存在しないのと同じ。 (体にエネルギーが注がれている点では意味があるが、意識のレベルでは無意味。) そういう時間のすごし方で30歳年を重ねたとしたら、 物理時間は節約できたかもしれないが、 意識のレベルでは何も残っていない。 しかし、食事に30分かけたとしても、記憶に残る食事を経験できたのであれば、それは意識を大事にできたということであり、つまりは時間を大事にしたということである。 意識があるからこそ、動物ではなく人間だといえるのではないか。だとすれば、心や意識を大事にして生きるって、もっとも人間らしく生きることの本質なのではないか、と思うのである。 経済活動、生命活動を行う上で忘れてはならないものだと思う。 (GTL) 34人中32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 不思議な時間忙しくしていなければ、不安になってしまう全ての人に読んでもらいたい お話です。社会人になって当たり前のように感じてしまっている考えを 一度この物語を読んで、自分は何の為に日々忙しいんだろう?と素直にみつめ直すきっかけになると思います。僕は子供の時、この話に出会えなかったけど今の自分のタイミングにぴったりだったので是非大人の人に読んでもらいたいと思います。 33人中31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 ひとりひとりが時間泥棒と戦おう素晴らしいファンタジーです。大人もも子どももそれぞれの視点で楽しんで、感じることができるでしょう。 いつの間にか現れた女の子モモは、みすぼらしいけどみんなをいつの間にか温かくしてくれる不思議な力を持っています。そんな彼女のことが邪魔で仕方ない人たちがいるとは!「時間泥棒」=時間銀行の営業マンです。温かい人のつながりは、時間節約の大敵だったのです。 スピード化、効率化が叫ばれる現在、それこそ余暇までいかに早く、いかに合理的に時間を使うかばかり考えてしまいますが、本当の豊かさ、家族や仲間との大切な時間を失えば、何のために効率化しているのか、本末転倒になってしまうでしょう。 「灰色の男たち」は一方的に盗んでいくだけではなく、私たち自身が契約をしてしまっている面もあるのです。ひとりひとりが、本当に価値のあるものは何か、いつも考えることが、彼らと戦うことだと思います。 映画化されており、エンデ自身が脚本に参加しているだけあって、原作の雰囲気を再現しておりお薦め。冒頭でちらっと出演もしています。 |
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