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こころ (新潮文庫)
(134)
夏目 漱石
(2004-03)
新品:¥ 380 中古:¥ 1
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20人中18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 思うこと考えることこの物語は「私」と「先生」というふたりの人物を主軸に三部構成でかかれた物語である。「先生」がある悲痛な過去を背負いながら生きていること、その「先生」の人間に関心を示した「私」。その過去に何があったのかということ、人間が生きてゆく上で葛藤せねばならない嫉妬や裏切り、欺き、信頼、我執という根源的な問題。そういうものが底流に流れつづける。 この作品はやはりすさまじい何かを問い掛けてくる。明治の文学作品でありながら今に読み継がれ、なお新鮮な何かを感じさせる。それは人間普遍の問題を取り扱っているからであろう。時代や風物、世相が変わろうとも、そこに生きる人間が抱く心象風景にはさほどの違いはないはずだ。だからこそこの作品を通して多くの人々が考えるきっかけを得ることができるのだと思う。 69人中60人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 思春期に高校の教科書に「こころ」の一部分が載っていて、全部読みたくなり読んだのが最初です。 授業で、「K」は何で「K」なのだろう?という話し合いをしました。 答えは無い問題なのですが、 こころの「K」だとか 名前にしてしまうと誰と決まってしまうからアルファベットを使っているとか 色々ありました。 その中で、先生の言っていた、 自殺に使った「knife」(ナイフ)の「K」 何も言わずに去っていった「K」と、ナイフと言う時に発音されない「K」 「K」は言葉に出来なかったもの。 という意見。 こじつけっぽいけれど、たった一つの事でも掘り下げて想像することが出来るのかと衝撃を受けました。 「こころ」というとその授業がすごく印象的です。 (チョビ若丸) 5人中5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 ひきこまれる!以前からもっていましたが、つい最近、高校でも勉強しました。 これを読むと、タイトルが「こころ」とついている理由。 物語が進むにつれて、どんどん自然とひきこまれていきます。 決して押し付ける本ではありません。それなのに、考えさせられるというのがすごいです。 ぜひ、読んでみてください(*'∀')g 22人中19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 生きている間に絶対一度は読んだほうがいいこの作品は、上・中・下と三部に分かれています。 ”上 先生と私 ”では、主人公である「私」が、先生という一人の人物に出会います。 「私」と先生は交流を深めていきますが、 「私」には先生の存在がどうしても遠く感じられます。 先生の奥さんが言うには、先生はある事件を境に性格が変わっていったのだといいます。 先生は、時折その事件の伏線となるような言動をしますが、 それを「私」には教えようとしません。 そして”中 両親と私”を経て、 ”下 先生と遺書”で、現在の先生という存在を形作る出来事が、 先生を主体としてことごとく明らかになっていきます。 色々な言動や、光の加減が何かを暗示していたり、 描写などがとても卓越してます。 思っていても言葉で表現出来ないことが、 綺麗な文章でうまい具合に表されているのです。 明治時代に書かれた本なのに、こんなにも古臭くなく、 現代人に愛され続ける作品を書くことができる彼は 本当に素晴らしい。 絶対に読んだほうがいいです。 (outlet) 22人中19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 明治のこころ「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の3部構成です。 高校生の頃現代国語の教科書でお馴染みの作品。当時教科書で取上げられていたのは「先生と遺書」の抜粋でした。 第3部が作品の中で一番ドラマチックな部分だからでしょう。ただ、登場人物"K"の自殺や襖に飛び散った血の跡、 下宿の"お嬢さん"を"K"を出し抜く形で妻にしたことで友人の自殺という結果をもたらしてしまったという思い込み を抱えたまま生きる屍となった"先生"・・これらは当時の私に「暗い作品」というイメージを与えました。 改めて「こころ」をきちんと読み直すことで作品に対して深い感銘を受けました。 作品の舞台も漱石の生きた時代も「明治」です。 作品の中では明治天皇が崩御し、殉死という形で乃木大将は人生に幕を降ろします。 "先生"もまた自身の命を賭して贖罪します。 そこには、明治という時代を作った人間の力とその時代に育まれた人間のこころを読み取ることができます。 登場人物は自分の信念・生き方に「真面目」であり、現代にはない力強さを持っていました。 暗いニュースが流れる昨今、私達も先人から学ぶべきことはたくさんあるようです。 人間の心は本当に弱く移ろいやすいものだと身につまされる思いがする一方、心が命ずるままに行動するのではなく 自分を律する強い心を育てなければと感じた作品でした。 (仔太郎) |
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こころ (集英社文庫)
(14)
夏目 漱石
(1991-02-20)
新品:¥ 320 中古:¥ 1
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30人中23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 日本語の豊富さ約100年前に書かれた小説にも拘らず、21世紀のトレンディ・ドラマに匹敵する、むしろまったく古臭くならない日本語で書かれた名作中の名作。海外では、同性愛小説として読まれているそうだが、我々がシャーロック・ホームズとワトソン博士の同性愛を論じるのと、ここはいい勝負。とはいえ、何回も読んでいるが、今年、2007年は、集英社文庫のカバーに可愛い女御を使っているのがいい。「漱石といえば岩波書店」という時代はもう古く、何しろこの集英社文庫は活字が読みやすい。岩波文庫の活字は書体が古く、改版していないので、読みにくい。 久しぶりに読み返して、新たな興奮と感動を得ることのできる芳醇な日本語の世界、巷の最近の中途半端な直木賞作家・芥川賞作家の作品より、はるかにいい。これが、300円そこそこで買えるなんて、日本人は幸せやと、隣の天下茶屋生まれの欧米人も叫んでいた、「欧米か!」って。 (ヒデボン) 2人中2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 先生(主人公)と絶望を共感した人間嫌いな先生は自分も嫌いだった。 それは自分が嫌う人間と同じように、自分も人を裏切ってしまうからだ。 言い方を変えるなら、『エゴイスト』である人間に不信感を抱いていた先生は『自分もエゴイスト』だったことに気付いて絶望する。 人間の本質を表しているようだ。 本文ではこのように書かれている。人は元々悪人であることはむしろ無いないのだが、急に悪人になるのだ、と。 しかしそんな自分に絶望する先生は人間らしかった。つまり理想的な人間を社会にも、自分にも求めるからこそ、そうでない現実に絶望するのだ。先生こそ実は純粋に理想を求め、純粋に私心(私欲)によってその理想を裏切ったのだ。前者はあくまで私心に劣るということだろう。つまり、やはりそれは究極的な意味で仕方ないのだろう。むしろ私心を殺してしまうことは、自分を殺すことになり、それはそれで先生も絶望したに違いない。 先生の失敗は人間とはそういうものだ(結局道徳など本能的な私欲の前には劣るのだ)ということを理解しなかった点だと思う。 強い理想は現実の前に砕かれ、精神を病む。 人間とはさも素晴らしいもののように考えることを誤りだということに気付かせる作品だった。 (t.s) 20人中13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 品切れ時には注意!作品内容はとても良いです。 なので表紙についてアドバイス。 各社から「こころ」は出ていますが、集英社刊行のはデスノートの小畑氏イラストのものがあります。 品切れ時、表紙には拘らないようです。 絵で集英社にしようと思っている方はご注意ください。 (コザキ) 4人中3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 今さらながら、読んで良かった。『こころ』を読んだのは、中学生のとき以来だろうか。 そのときは、国語の授業の一環として語彙を暗記したり、 「ここで先生はなにを言いたかったのでしょうか」 といった類の意味(心理?)解釈を 定期テストの対策として勉強した覚えがある。 有名な作家で有名な作品。その他にはとりわけ印象には残らなかった。 日本の近代文学が何となく肌に合わなくて、食わず嫌いをしていたが、 今さらながら読んでみて、なぜ素通りしていたのだろうと思った。 同時に、中学生のときにわかるはずがないと思った。 いや、国語の学習教材としても使われて、 現時点で(恐らくこれからも)読んでもまた理解の仕方や感じ方が違う。 この作品が時代ごとに読みつがれている理由の一つだろうか。 今だと、漱石の上品な文体に感じ入るだけでなく、 ある程度理性的にも理解できる。 漱石は近代的な人間の内面を鋭く描写したという定式的な解釈がある。 それ自体は間違ったものではないとは思う。 だが、実際に読むと、漱石や先生はそういったところに入ったまま、 そういったところを突き抜けた地点で表現(解釈)するという ある種の矛盾を両立させているように見える。すごく中立的に。 そのためだろうか。本書は重いテーマではあってもとても読みやすい。 深淵だけど寛容。奥深いが間口は広い。 『こころ』は岩波、新潮、角川、集英社と多くの出版社から出されている。 本屋では同時に手に取ってみて、紙質、字体、装丁、解説など 比べてみるのも楽しみの一つになる…かもしれない。 (sonzai) 1人中1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 FRAGILE 心理描写に長けている作品。人間の繊細な心情、 特に繊細な感覚な登場人物とも言えますし、 共通項を見出せます。FRAGILE =人間とも感じる。 登場人物の出会いは、唐突のように思うし、 それが人生とでも思います。 作品全体の雰囲気が静寂と脆さを醸し出し、 最後の遺書の部分は、詳細かつ独自の誠実さを 感じます。 今回、集英社文庫を買い、この表紙も興味深く 内容の一つのエッセンスとなっていると思います。 後、300円代で買えるというのは、非常に お得な一冊と感じます。 (LEE WON) |
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こゝろ (角川文庫)
(9)
夏目 漱石
(2004-05)
新品:¥ 340 中古:¥ 1
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10人中9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 いつ読んでも・・・高校生以来、20年振りに読んだ。当時も感銘を受け色々考えさせられたが、年月を経、人生経験を積み、再読してみると新たな感銘を受ける。流石に名著ではある。恐らく、先生とさして変わらぬ年齢になった自分が感じたもの考えたものは、更に20年経って再読した際には、先生より年上の立場になっているということで俯瞰してみることが出来るかもしれない。しかし其のときにでも、漱石の享年を超える歳に私がなっていてもその深遠さを測り知れないような気がする。漱石は偉大である。 (李克) 8人中7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 人間の感情の奥深さ高校からの課題で、初めて夏目漱石の本を読んでみました。 正直、とても読むのに時間がかかりました。 なにしろ、難しい言葉が多くて一つ一つ解説を見たりしていたので。 それでも、やはりこの本から学ぶ事はたくさんあったと思います。 人間の感情を、実に正直に明確に読者の心にストレートに投げかけてきて、 読んでいるこっちが人間ってこんな生き物だっけ…と考え込んでしまいました。 でも、いくら考え直してもやはり夏目漱石の描く人間、その感情は 、どれも納得するというか反論する理由がなくて、すごく奥が深くて、とても一言では語れない作品です。 このような作品に出会えて、私は人間について改めて深く考え直す事が出来たし、また人間の感情の奥深さを味わえたと思います。 一生に一度は必ず読むべき本だと思います。 3人中3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 読むたびに違う味わいを感じさせる名作「彼岸過迄」「行人」と共に後期三部作に位置づけられる作品で、教科書にも取り上げられるほどの名作である。 全体を通して、語り手である書生の「私」と、ふとしたいきさつで懇意になった「先生」との関係を中心に話は進むが、構成を大きく分けると、ふたりの出会いと交流が描かれる「先生と私」、「私」と大病を患う父と「私」の将来に期待を寄せる母との関係を中心に描かれる「両親と私」、そして自裁を遂げた「先生」の遺書による独白で綴られる「先生と遺書」の3部から成っている。 このうち、「私」と友人「K」の互いが想いを寄せる女性をめぐる争いのうちで、策略の末に「K」を自殺にまで追い込んでしまった「私」が、その後持ち続ける悔恨の情は、圧倒されるほどの深い自虐性を持って描きだされている。 作中、注釈はあるもののそれほど気にせずに読める程度の頻度と内容である。 このほか、巻末には、作品解説や年譜などが付記されている。 (海山ごはん) 4人中3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 現代人の心に響く、普遍的な何かを持っている小中高と国語の授業で、数多くの現代文を読んできたと思うが、高校卒業後10年以上経ち、覚えているのは「こころ」だけだ。 確か、教科書に載っていのは、3部構成の本編のうち第3部のうちの一部だったと思う。 当時、この部分を読み、なにかいろいろと考えさせられ、いつか全編を読もうと思ったことを記憶している。 自殺したKと先生。時代の差もあり、その二人の行動に共感を得る部分はあまりない。ともすれば、奇妙にも見える。 だが、それでもなお、二人の思い、考えは現代人の心に響く、普遍的な何かを持っていると思える。 (hiro_dagger) 6人中4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 この100年で、人間は少しでも進歩したのだろうか高校の時、教科書で読んで以来、何だか敬遠していたのだが、 しかし…およそ100年前に書かれたものなのに… 勿論、時代がかった言葉遣いや、耳慣れない表現も多々あるのだが、 全体として受ける印象は実に読みやすいし、ちっとも古くない! 信頼していた叔父の裏切りによって人間不信に陥った男。 やがて、恋に心を救われながら、 (自身の中に生じた人間への不信のゆえに)恋敵となった親友を裏切り、 死に追いやってしまう。その罪の意識に身動きが取れなくなってしまい…。 ありがちとも言えるテーマだが、逆に言えば、 近代以降を生きる人間にとって、絶対の普遍とも言える内容だからこそ、 発表から1世紀を経て未だ、名作としての輝きを失わないのだろう。 多くの作家、文化人が夏目漱石の凄さを今更のように強調するが、 その意味の一端が理解できたように思った。 しかし…今も高校の教科書には欠かせないらしいですが、 現代の高校生はこの物語をどう読むのだろう? …いまどき、そこらのガキの方が、余程、 エグイ恋愛をしてたりするんじゃないか…なんて思ってしまうのですが…。 (D.O.) |
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