こころ - 本
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こころ 夏目 漱石

こころ
著者:  夏目 漱石
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こころ (新潮文庫) 星4.5 (182) 夏目 漱石   (2004-03)
新品:¥ 380  中古:¥ 1
・ 83人中69人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 思春期に
高校の教科書に「こころ」の一部分が載っていて、全部読みたくなり読んだのが最初です。

授業で、「K」は何で「K」なのだろう?という話し合いをしました。
答えは無い問題なのですが、
こころの「K」だとか
名前にしてしまうと誰と決まってしまうからアルファベットを使っているとか
色々ありました。

その中で、先生の言っていた、

自殺に使った「knife」(ナイフ)の「K」
何も言わずに去っていった「K」と、ナイフと言う時に発音されない「K」
「K」は言葉に出来なかったもの。
という意見。

こじつけっぽいけれど、たった一つの事でも掘り下げて想像することが出来るのかと衝撃を受けました。
「こころ」というとその授業がすごく印象的です。
(チョビ若丸)
・ 21人中18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 生きている間に絶対一度は読んだほうがいい
この作品は、上・中・下と三部に分かれています。
”上 先生と私 ”では、主人公である「私」が、先生という一人の人物に出会います。

「私」と先生は交流を深めていきますが、
「私」には先生の存在がどうしても遠く感じられます。

先生の奥さんが言うには、先生はある事件を境に性格が変わっていったのだといいます。
先生は、時折その事件の伏線となるような言動をしますが、
それを「私」には教えようとしません。

そして”中 両親と私”を経て、
”下 先生と遺書”で、現在の先生という存在を形作る出来事が、
先生を主体としてことごとく明らかになっていきます。

色々な言動や、光の加減が何かを暗示していたり、
描写などがとても卓越してます。
思っていても言葉で表現出来ないことが、
綺麗な文章でうまい具合に表されているのです。

明治時代に書かれた本なのに、こんなにも古臭くなく、
現代人に愛され続ける作品を書くことができる彼は
本当に素晴らしい。

絶対に読んだほうがいいです。
(outlet)
・ 15人中13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 奥が深い物語です
この話は、学校の授業で扱うことになってから初めて読みました。
しかし教科書に掲載されている箇所は、最後の「先生と遺書」の部分だけです。
その部分だけでは、到底夏目漱石の奥深い世界を知ることが出来ませんでした。
そこで私は学校の図書館で「こころ」を借りて読み始めたわけですが、
夏目漱石独自の言い回しや表現方法に、ただただほぅ…とため息をつくばかりでした。
なかでも「天」という広大な表現方法が好きです。
『学校で習ったくらいのガキに、夏目漱石の世界を語られてたまるもんかっ』
と思う方がおられるかもしれません。
しかし、この一冊は私にとってあまりにも大きなものだったので、気持ちを語らせていただこうと思います。

登場人物はそれぞれ、心の中にさまざまな思いを持っています。
現代の話なら、こんな展開にはならないだろう~と思うことばかりでしたが、共感できる部分もありました。
また、とても考えさせられる部分も多かったです。
例えば、お嬢さんに気持ちを伝えることなく死んでいったK。
その時のKの気持ちは、誰にでも想像することは出来ます。
しかし、本当のKの気持ちはKにしかわからないのです。
考えれば考えるほど、ますます想像は広がっていきます。
まさに、夏目漱石マジックです!

「こころ/夏目漱石」は、昔からずっと高校生の国語の教科書に掲載されているそうです。
しかし、あと何年か経つと、この話は教科書から消え、
高校生時代にこの話を読むことなく大人になっていく時代が来るそうです。
それを考えると、とても不思議な気持ちになります。
私は高校時代にこの話に出会うことができ、よかったと思っています。
そして、誰もがこの本に触れ、かつてやこれからの自分の人生、
周りの人々のことなど、沢山のことを考えてほしいと思います。
(kuri*♭)

・ 20人中17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 明治のこころ
 「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の3部構成です。
 高校生の頃現代国語の教科書でお馴染みの作品。当時教科書で取上げられていたのは「先生と遺書」の抜粋でした。
 第3部が作品の中で一番ドラマチックな部分だからでしょう。ただ、登場人物"K"の自殺や襖に飛び散った血の跡、
 下宿の"お嬢さん"を"K"を出し抜く形で妻にしたことで友人の自殺という結果をもたらしてしまったという思い込み
 を抱えたまま生きる屍となった"先生"・・これらは当時の私に「暗い作品」というイメージを与えました。
 
 改めて「こころ」をきちんと読み直すことで作品に対して深い感銘を受けました。
 
 作品の舞台も漱石の生きた時代も「明治」です。
 作品の中では明治天皇が崩御し、殉死という形で乃木大将は人生に幕を降ろします。
 "先生"もまた自身の命を賭して贖罪します。
 そこには、明治という時代を作った人間の力とその時代に育まれた人間のこころを読み取ることができます。
 登場人物は自分の信念・生き方に「真面目」であり、現代にはない力強さを持っていました。
 
 暗いニュースが流れる昨今、私達も先人から学ぶべきことはたくさんあるようです。
 
 人間の心は本当に弱く移ろいやすいものだと身につまされる思いがする一方、心が命ずるままに行動するのではなく
 自分を律する強い心を育てなければと感じた作品でした。

(仔太郎)
・ 20人中17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 思うこと考えること
 この物語は「私」と「先生」というふたりの人物を主軸に三部構成でかかれた物語である。「先生」がある悲痛な過去を背負いながら生きていること、その「先生」の人間に関心を示した「私」。その過去に何があったのかということ、人間が生きてゆく上で葛藤せねばならない嫉妬や裏切り、欺き、信頼、我執という根源的な問題。そういうものが底流に流れつづける。

 この作品はやはりすさまじい何かを問い掛けてくる。明治の文学作品でありながら今に読み継がれ、なお新鮮な何かを感じさせる。それは人間普遍の問題を取り扱っているからであろう。時代や風物、世相が変わろうとも、そこに生きる人間が抱く心象風景にはさほどの違いはないはずだ。だからこそこの作品を通して多くの人々が考えるきっかけを得ることができるのだと思う。
(nanpakku)

こころ (集英社文庫)
詳細ページへ
こころ (集英社文庫) 星4.5 (182) 夏目 漱石   (1991-02-20)
新品:¥ 320  中古:¥ 1
・ 83人中69人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 思春期に
高校の教科書に「こころ」の一部分が載っていて、全部読みたくなり読んだのが最初です。

授業で、「K」は何で「K」なのだろう?という話し合いをしました。
答えは無い問題なのですが、
こころの「K」だとか
名前にしてしまうと誰と決まってしまうからアルファベットを使っているとか
色々ありました。

その中で、先生の言っていた、

自殺に使った「knife」(ナイフ)の「K」
何も言わずに去っていった「K」と、ナイフと言う時に発音されない「K」
「K」は言葉に出来なかったもの。
という意見。

こじつけっぽいけれど、たった一つの事でも掘り下げて想像することが出来るのかと衝撃を受けました。
「こころ」というとその授業がすごく印象的です。
(チョビ若丸)
・ 21人中18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 生きている間に絶対一度は読んだほうがいい
この作品は、上・中・下と三部に分かれています。
”上 先生と私 ”では、主人公である「私」が、先生という一人の人物に出会います。

「私」と先生は交流を深めていきますが、
「私」には先生の存在がどうしても遠く感じられます。

先生の奥さんが言うには、先生はある事件を境に性格が変わっていったのだといいます。
先生は、時折その事件の伏線となるような言動をしますが、
それを「私」には教えようとしません。

そして”中 両親と私”を経て、
”下 先生と遺書”で、現在の先生という存在を形作る出来事が、
先生を主体としてことごとく明らかになっていきます。

色々な言動や、光の加減が何かを暗示していたり、
描写などがとても卓越してます。
思っていても言葉で表現出来ないことが、
綺麗な文章でうまい具合に表されているのです。

明治時代に書かれた本なのに、こんなにも古臭くなく、
現代人に愛され続ける作品を書くことができる彼は
本当に素晴らしい。

絶対に読んだほうがいいです。
(outlet)
・ 15人中13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 奥が深い物語です
この話は、学校の授業で扱うことになってから初めて読みました。
しかし教科書に掲載されている箇所は、最後の「先生と遺書」の部分だけです。
その部分だけでは、到底夏目漱石の奥深い世界を知ることが出来ませんでした。
そこで私は学校の図書館で「こころ」を借りて読み始めたわけですが、
夏目漱石独自の言い回しや表現方法に、ただただほぅ…とため息をつくばかりでした。
なかでも「天」という広大な表現方法が好きです。
『学校で習ったくらいのガキに、夏目漱石の世界を語られてたまるもんかっ』
と思う方がおられるかもしれません。
しかし、この一冊は私にとってあまりにも大きなものだったので、気持ちを語らせていただこうと思います。

登場人物はそれぞれ、心の中にさまざまな思いを持っています。
現代の話なら、こんな展開にはならないだろう~と思うことばかりでしたが、共感できる部分もありました。
また、とても考えさせられる部分も多かったです。
例えば、お嬢さんに気持ちを伝えることなく死んでいったK。
その時のKの気持ちは、誰にでも想像することは出来ます。
しかし、本当のKの気持ちはKにしかわからないのです。
考えれば考えるほど、ますます想像は広がっていきます。
まさに、夏目漱石マジックです!

「こころ/夏目漱石」は、昔からずっと高校生の国語の教科書に掲載されているそうです。
しかし、あと何年か経つと、この話は教科書から消え、
高校生時代にこの話を読むことなく大人になっていく時代が来るそうです。
それを考えると、とても不思議な気持ちになります。
私は高校時代にこの話に出会うことができ、よかったと思っています。
そして、誰もがこの本に触れ、かつてやこれからの自分の人生、
周りの人々のことなど、沢山のことを考えてほしいと思います。
(kuri*♭)

・ 20人中17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 明治のこころ
 「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の3部構成です。
 高校生の頃現代国語の教科書でお馴染みの作品。当時教科書で取上げられていたのは「先生と遺書」の抜粋でした。
 第3部が作品の中で一番ドラマチックな部分だからでしょう。ただ、登場人物"K"の自殺や襖に飛び散った血の跡、
 下宿の"お嬢さん"を"K"を出し抜く形で妻にしたことで友人の自殺という結果をもたらしてしまったという思い込み
 を抱えたまま生きる屍となった"先生"・・これらは当時の私に「暗い作品」というイメージを与えました。
 
 改めて「こころ」をきちんと読み直すことで作品に対して深い感銘を受けました。
 
 作品の舞台も漱石の生きた時代も「明治」です。
 作品の中では明治天皇が崩御し、殉死という形で乃木大将は人生に幕を降ろします。
 "先生"もまた自身の命を賭して贖罪します。
 そこには、明治という時代を作った人間の力とその時代に育まれた人間のこころを読み取ることができます。
 登場人物は自分の信念・生き方に「真面目」であり、現代にはない力強さを持っていました。
 
 暗いニュースが流れる昨今、私達も先人から学ぶべきことはたくさんあるようです。
 
 人間の心は本当に弱く移ろいやすいものだと身につまされる思いがする一方、心が命ずるままに行動するのではなく
 自分を律する強い心を育てなければと感じた作品でした。

(仔太郎)
・ 20人中17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 思うこと考えること
 この物語は「私」と「先生」というふたりの人物を主軸に三部構成でかかれた物語である。「先生」がある悲痛な過去を背負いながら生きていること、その「先生」の人間に関心を示した「私」。その過去に何があったのかということ、人間が生きてゆく上で葛藤せねばならない嫉妬や裏切り、欺き、信頼、我執という根源的な問題。そういうものが底流に流れつづける。

 この作品はやはりすさまじい何かを問い掛けてくる。明治の文学作品でありながら今に読み継がれ、なお新鮮な何かを感じさせる。それは人間普遍の問題を取り扱っているからであろう。時代や風物、世相が変わろうとも、そこに生きる人間が抱く心象風景にはさほどの違いはないはずだ。だからこそこの作品を通して多くの人々が考えるきっかけを得ることができるのだと思う。
(nanpakku)

こゝろ (角川文庫)
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こゝろ (角川文庫) 星4.0 (11) 夏目 漱石   (2004-05)
新品:¥ 340  中古:¥ 1
・ 11人中10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 いつ読んでも・・・
高校生以来、20年振りに読んだ。当時も感銘を受け色々考えさせられたが、年月を経、人生経験を積み、再読してみると新たな感銘を受ける。流石に名著ではある。恐らく、先生とさして変わらぬ年齢になった自分が感じたもの考えたものは、更に20年経って再読した際には、先生より年上の立場になっているということで俯瞰してみることが出来るかもしれない。しかし其のときにでも、漱石の享年を超える歳に私がなっていてもその深遠さを測り知れないような気がする。漱石は偉大である。
(李克)
・ 4人中4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 人生の皮肉とも言うべき悲劇
本書を読了後、この物語を振り返ってみると、
「鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがなく、
平生はみんな善人であり、それがいざというまぎわに、急に悪人に変わる。」
と言う先生のセリフが全てを物語っていると思った。
これは先生の遺産を騙し取った叔父の事を指しているのと同時に、
Kを出し抜いてお嬢さんと結婚しようとした先生自身のことでもある事実が、最後の先生の遺書で明らかとなる。
まさに人生の皮肉とも言うべき悲劇であるが、最近たまたまシェイクスピアの「ハムレット」を読んだばかりで、
復讐する側であったハムレットがいつの間にか復讐される側に立たされてしまうというアイロニーと共通するものを感じたのは私だけだろうか?
(漱石がシェイクスピアに深く傾倒していたことでもありますし・・)
先生がありのままを妻に打ち明けなかった事について、他の読者から否定的な意見も聞かれたが、
「それをあえてしない私に利害の打算があるはずは無く、ただ妻の記憶に暗黒な一点を印するに忍びなかった」という先生の心情が、妻子持ちの自分としては非常に良くわかった。
(都筑まもる)
・ 8人中7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星5 人間の感情の奥深さ
高校からの課題で、初めて夏目漱石の本を読んでみました。
正直、とても読むのに時間がかかりました。
なにしろ、難しい言葉が多くて一つ一つ解説を見たりしていたので。
それでも、やはりこの本から学ぶ事はたくさんあったと思います。
人間の感情を、実に正直に明確に読者の心にストレートに投げかけてきて、
読んでいるこっちが人間ってこんな生き物だっけ…と考え込んでしまいました。
でも、いくら考え直してもやはり夏目漱石の描く人間、その感情は
、どれも納得するというか反論する理由がなくて、すごく奥が深くて、とても一言では語れない作品です。
このような作品に出会えて、私は人間について改めて深く考え直す事が出来たし、また人間の感情の奥深さを味わえたと思います。

一生に一度は必ず読むべき本だと思います。
(さといも)

・ 3人中3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星4 読むたびに違う味わいを感じさせる名作
「彼岸過迄」「行人」と共に後期三部作に位置づけられる作品で、教科書にも取り上げられるほどの名作である。
全体を通して、語り手である書生の「私」と、ふとしたいきさつで懇意になった「先生」との関係を中心に話は進むが、構成を大きく分けると、ふたりの出会いと交流が描かれる「先生と私」、「私」と大病を患う父と「私」の将来に期待を寄せる母との関係を中心に描かれる「両親と私」、そして自裁を遂げた「先生」の遺書による独白で綴られる「先生と遺書」の3部から成っている。
このうち、「私」と友人「K」の互いが想いを寄せる女性をめぐる争いのうちで、策略の末に「K」を自殺にまで追い込んでしまった「私」が、その後持ち続ける悔恨の情は、圧倒されるほどの深い自虐性を持って描きだされている。
作中、注釈はあるもののそれほど気にせずに読める程度の頻度と内容である。
このほか、巻末には、作品解説や年譜などが付記されている。
(海山ごはん)
・ 4人中3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
星3 現代人の心に響く、普遍的な何かを持っている
 小中高と国語の授業で、数多くの現代文を読んできたと思うが、高校卒業後10年以上経ち、覚えているのは「こころ」だけだ。
 確か、教科書に載っていのは、3部構成の本編のうち第3部のうちの一部だったと思う。
 当時、この部分を読み、なにかいろいろと考えさせられ、いつか全編を読もうと思ったことを記憶している。

 自殺したKと先生。時代の差もあり、その二人の行動に共感を得る部分はあまりない。ともすれば、奇妙にも見える。
 だが、それでもなお、二人の思い、考えは現代人の心に響く、普遍的な何かを持っていると思える。
(hiro_dagger)

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